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平和安全法制について考える

平和安全法制についての議論が盛んだ
世事に疎い科学者・薬剤師が、軍備に関する論争を考えるときには、進化生物学が参考になるかもしれない
軍拡競争というのは、本来は、国家間あるいは民族間において、敵が軍備を強化したとき、自分たちがそれに負けない軍備を強化し、それに対して相手がさらに軍備を増強し、つぎはこちらがまた一層強力な武器を開発するといった形で、軍備がエスカレートしていく現象を指す。
捕食者と獲物(餌動物)あるいは寄生動物と宿主動物のあいだにも、似たような関係があり、捕食者の走る速度が速くなったり、より鋭利な武器を持つようになるにつれて、獲物のほうも、それから逃れるためにより速く走れるようになったり、堅い甲殻や殻で武装するようになる。寄生生物がより巧妙な寄生方法を進化するにつれて、宿主のほうは、より効果的な防御方法を発達させる。
こういった事例を進化生物学では、生物間の軍拡競争と呼んでいる。軍拡競争においては、相手のやり方は時間とともに巧妙化・悪質化してゆくので、それに対処するという意味で、進化の方向性は進歩的なものとなる。
以上はドーキンスの主張(クリントン・リチャード・ドーキンス(Clinton Richard Dawkins, 1941年3月26日 - )は、イギリスの進化生物学者・動物行動学者)である
本来の軍拡競争と同じく、生物の軍拡競争も、お互いにいくらしのぎを削っても、敵対的な関係はレベルが上がって厳しくなるだけで解消されるわけではなく、結論としてお互いになにもしないのと変わりがない。 なにもしないでいられれば、そのエネルギーを子育てに投入することができ、より繁栄することができるはずだ。 敵の驚異に対抗しなければ生き延びていけないから、やむを得ず軍拡競争を強いられているだけなのである。 もし脅威が目の前になければしたくないことなのだ。
しかし、進化論のような大きなスケールで考えると人知の及ばないことなのかもしれない、と思う。 現在、地球上に約3万発の核兵器があり、それらをすべて使用すれば地球の人々を何度も殺す事ができる状態であるとか。  人間の知恵なんて知れたもので、(なんてバカなことをするんだ) とみんなが思っていてもやってしまう。

オオツノシカ は200万年前 - 1万2000年前(新生代第三紀鮮新世後期 - 第四紀更新世末)のユーラシア大陸北部に生息していた大型のシカ 大きな角が目立つことで、雌の交尾権を得るのに優位な形質であるものの、角の間隔は3.5m、重さ55Kgとなると体型を保つのに膨大なエネルギーを要し、機動性を失うことで捕食者の餌食になる。  ロナルド・フィッシャーはこれを進化の暴走(ランナウェイ仮説)と言った。 核兵器のオーバーキルもこれに該当するし、行き過ぎた資本主義・・・ひょっとすると「行きすぎた調剤薬局」なんかもそうなんじゃないだろうか。

ちなみにフィッシャーは薬学を学んだ人にはなじみ深い。 フィッシャーの線形判別関数、フィッシャー情報行列のフィッシャーだ。
ロナルド・フィッシャー はイギリスの統計学者、進化生物学者、遺伝学者で優生学者である。現代の推計統計学の確立者であるとともに、集団遺伝学の創始者の1人であり、またネオダーウィニズムを代表する遺伝学者・進化生物学者でもあった。