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ノバルティスの研究論文問題

ノバルティス ファーマのARB「ディオバン」の医師主導臨床試験論文に同社社員が関与していた。薬害や重大な健康被害に繋がることはないと思うがきわめて不愉快な事件だ。

どうやらディオバンの降圧効果ではなく、そのほかの「副次的効果」についての恣意的宣伝がまゆつばである、ということのようなので患者さんには「血圧については問題ない」と説明してよいと思う。しかし、臨床試験への信頼は失われたので、ディオバンを服用中の患者さんについては、しっかりと観察し副作用の発見に努める必要がある。

フェアトレード、環境に優しい商品などに「エシカル+商品」と名付けられるケースがあるが、元祖エシカルはなんと言っても「ドラッグ」
医療用医薬品がエシカルな存在であるからこそ、医師や病院とは別に、薬剤師や薬局の存在がある。

こうしたデータ捏造が事件となるケースは過去に何度も社会問題となっていて、長年この業界にいるとあたりまえのことのような気がしてしまうが、その都度メーカーに猛省を求めたい。薬剤師にとっては、そこに大切な意味がある。