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臨床判断

実験室で日々行われる研究の成果を発表する。それも学術ですが、薬剤師の日々の臨床業務、日常業務のなかで得られる成果にも学術的内容もあります。日常業務からアカデミックな内容への転送、これが重要だとわかっていてもなかなか難しいもの。
10月7-8日、浜松市で行われた日本薬剤師会学術大会には全国から7800人の薬剤師・薬学生が集まりました。これは「学術大会」であって「学会」とは違います。大学の実験室で行われている研究は「日本薬学会」など本物の学会で発表します。
臨床の現場(薬局や病院)にいる薬剤師が学術と関係ないかと言えば、けっしてそんなことはなく、現場の薬剤師が適切な「臨床判断」「医療判断」を行えるよう、自分が経験した事実を発表という形に積み上げ、薬学研究につなげ論理を構築して行く作業が必要になります。
「臨床判断」「医療判断」を、「診断」(医師の独占業務)と混同してしまい、薬剤師は「判断」を行わない、と多くの人が思っています。
今回の学術大会では「倫理」についての講演もありました。日本の薬学では遅れた領域です。「事実上の標準」となってしまったチェーンストア理論の業務スタイルを見直し、薬剤師の論理と倫理に基づく業務が構築されるまでには今しばらく時間がかかりそうです。