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パラサイトイブとiPS細胞

浜松市で開催された日本薬剤師会の学術大会で瀬名秀明さん(SF作家・パラサイトイブなど)の講演を聴いた。薬剤師で薬学博士、東北大学大学院でミトコンドリアの研究をされていた。人工知能やロボットに関する科学技術は、人間とは何かを問うているのだと、哲学や倫理に繋がる内容だった。

講演を聴き終えて向かった機器展示会場は、企業が華やかに機器を展示して大勢の薬剤師がこれを見ている。薬剤師の仕事はどんどん楽になるが、この分でいけば5年か10年で人口知能とロボットで、今の薬剤師の代わりくらい楽勝にできるだろう。社会保障財源の財源や制度の問題もあるけれど 科学技術の進歩が今のような薬局や薬剤師の存在を必要としなくなる可能性の方が大きいのではないだろうか。夜に大学の同窓会にお邪魔したら後輩にあたる教授はそんなことをまるで考えていなかった。

瀬名さんの提案は、想像力、創造力
たとえば、50年後に薬剤師がいるとしたら、薬局があるとしたらどんな仕事をしているだろう?薬学って学問があるとしたら何を研究しているだろう?
そんなことを考えながら翌朝、ホテルで新聞をみたらiPS細胞の研究で京大の山中教授がノーベル賞を受賞するというニュースが眼に飛び込んできた。40年前に卒論(生理化学)で細胞(血球)の分化をやった。もちろんそんなもので何がわかるものでもなかったが・・・
SFの世界さながらの想像力、想像力が、現実のものとなった瞬間に思えた。