ブログ
 

薬局バブル

僕は若いころに深夜の六本木で1万円札をひらひらさせてタクシーを拾ったことがある。バブル経済の狂乱の時代に僕も少しばかりの株やモーゲージ証券を買った。やがて不動産価格が急落すると、大手銀行、証券が行き詰り、日本のバブル経済は終わった。

『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』(原題: Inside Job)は、2010年のドキュメンタリー映画である。第83回アカデミー賞では長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。
Inside Job

日曜日にレンタル店でDVDを借りた。これはすごい。
家族と食事をしながらでは集中できないので、昨日も、今朝も一部を一人で観た。リーマンショックを始めとし今日に至る世界不況、金融危機の実態を専門家と政治家へのインタビューで解明していく。偶然や成り行きでバブルになったわけではなく、大儲けをたくらんで仕掛けた人たちがいて、かれらはまんまと責任追求を逃れ、巨額の富を個人の手にした。自らの企業、国家、国民だけでなく世界中に失業と貧困を撒き散らして。

さて、日本ではバブル経済が終わってから「分業バブル」となった。薬局企業でバブルを仕掛けた人たちは、年俸数億円という報酬を得ているから、アメリカで大儲けした人たちにひけをとらないくらい儲けたはずだ。分業バブルとは、「薬局」という商品を転がして売る仕事。薬局自体の儲けが大きいといっても知れたもの。土地ころがしとかわらない、土地に建物とテナントがついてくるように、薬局に従業員がついてくる。

『医薬分業の歴史』(薬事日報社)
医薬分業の歴史
は、日本薬剤師会関係者の思い出と、彼らが描くあるべき姿を綴っているが、残念なことに「分業バブル」がどのように成立したのかまでは書かれていない。
それをやらないと医薬分業の総括にはならず、日本薬剤師会は真の職能団体として新たなステージに進むこともできない。アカデミー賞監督と日報編集者との違いか