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読売新聞 副作用情報(2)「意識消失」説明書になく

自宅のトイレに入って腰掛けた途端、目の前が真っ暗になった。ドアに頭を打ち付けた状態で意識を失い、気づいたのは10分後のこと――。

 仙台市の男性(70)は2008年3月の出来事を思い出し、身震いした。昨年暮れ、7月に墜落した航空大学校の飛行機の機長が抗アレルギー薬(抗ロイコトリエン薬)を服用していた、というニュースを目にした時のこと。男性も意識を失う前、機長の服用していた薬と種類の違う抗アレルギー薬(第二世代抗ヒスタミン薬)をのんでいた。
 その時、男性は花粉症治療のため朝食後に薬をのみ、犬の散歩に出て間もなくトイレに行きたくなって自宅に戻ったところだった。家族はだれも気づかず、意識が戻ってから妻に知らせ、タクシーでかかりつけ医の診療所に駆け込んだ。「最初は薬の副作用とは思いも寄らず、脳卒中ではないかと思いました」
 検査の結果、脳に問題はなく、かかりつけ医は「抗アレルギー薬の副作用かもしれない」と話し、後に製薬会社に報告したという。
 この薬の詳しい説明が書かれた添付文書によると、今は「重大な副作用」欄に、頻度不明ながら「意識消失」が加えられている。しかし、最近、「妻が同じ薬を処方された時、薬局で受け取った薬の説明文書には、そこまで書かれていなかった」。 (以下省略)


医薬品の副作用による意識喪失は重大な事故に繋がります。私は薬局でさしあげる薬の説明文書に「重大な副作用」をできる限り(紙面の制約)書いています。
この医薬品については
重大な副作用;ショック、アナフィラキシー様症状、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、 間質性肺炎、横紋筋融解症 など
注意すべき症状;血圧低下、意識障害、呼吸困難、発疹、発熱、咽頭痛、全身けん怠感、紫斑、鼻出血、歯肉出血、咳嗽、呼吸困難、筋肉痛、脱力感など
・・・このように記載しています。

患者さんが怖がって服薬を中止しないように、あるいは医師に遠慮してでしょうか、病院でも薬局でも「重大な副作用」を書かず、軽微な相互作用(例えばグレープフルーツジュースと一緒に飲まない)や当り前なこと(必ずコップ一杯の水で服用してください)などを書く傾向があるます。これはとんでもない話で、重大な副作用(死亡例または入院治療があった)のリスクをきちんと理解していないのではないかと疑ってしまします。限られた紙面に、どうでも良いこと、命にかかわることのどちらを書くのか。
そろそろ体裁だけの情報提供は卒業しましょう。