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災害時の井戸調査

生まれ育った地域で仕事をしている
路地の奥まで知っているのは子供のころに、友達と遊んで入り込んだことがあるからだ
今とは違う昔の様子も覚えている
うちの裏手は黒板塀の家が多く三味線や小唄が聞こえていた
古老に聞いたら、このあたりは粋筋の女性を旦那衆が囲っていた地域だそうだ
野毛山のふもとで何箇所か湧水と井戸がある

今日は横浜市薬剤師会の仕事で災害時の井戸を調査した
横浜の中心部は江戸末期から昭和初期にかけて干潟を埋めて作られている
港が開口部で馬蹄形に山が取り囲んでいるのだが
野毛山の対面が「山手」の山でこの辺りにも井戸が多い

日の出薬局から一直線に山手に向かう道路は埋立地を過ぎて上りこう配になる
この打越の坂で最初の井戸をあるお宅を訪問した
戸建住宅の裏手の崖に横穴があってその奥から水が湧いている。ポンプもつるべもないので、はたしてこれが井戸と呼べるのか。主は80歳くらいのご婦人。昔は飲み水に使っていた。そのまた昔にはこの水を船に売っていた、隣家が火事のときにはこの水を消防車が組み上げ消し止めることができた程の水量だという。

次のお宅は元町の歯医者さん
呼び鈴を押すと出てきたご婦人は着物に袴
家の裏手に別棟の炊事場があって電動ポンプと手押しポンプの両方をつけた立派な井戸があった
どうやら茶道の先生のようだ

元町で二軒目は飲食店ビルの裏手で、ここは業務用にビル設備の一部として利用されていた
元町の三軒目は最近話題のカフェであった
ビルの一階でケーキなどを買って、ビルの奥にある木造平屋の建物でいただく、なんともお洒落だ
井戸はビルの床下で見ることができないかったが、電動ポンプで汲み上げられ今も利用されている カフェのご主人によると、この辺りは湧水が多く、おそらく元町プールの水と同じ水系だろうという。そうそう元町プールの水は水道水でないらしい、だからあんなに冷たいのだという話を聞いたことがあるし、プールの近くにはきれいな水が湧きだしているところがある。

ここまでは順調に進んだが午後になって
鷺山方面の入り組んだ道路に泣かされる羽目になる
地元と言っても生活圏でない地域はまったくわからないと言うことを思い知らされた